片道書簡2022.09.11(日)

A子へ

お元気ですか。

私は新しい職場で働き始めて2ヶ月がたちました。

転職後すぐの頃は猛烈に前の仕事をやめたことを後悔する日々でした。

まず、お給料が安くなりました。(前の仕事だって決してお給料が良かったわけではないのに。)わかっていたけど、新しい環境と慣れない仕事のなかで毎日精神的にも肉体的にもへとへとになり、なのに前よりもお給料が少なくて、そのことを承知で決めた仕事だったのに思っていたよりもしんどく感じています。毎日ぐずぐずと「やめなければよかった、いや、前の職場にい続けるのは無理だったしこれは必要なことだった、でもな〜」などと、どうどうめぐりの思考が止まりませんでした。

そして、私は今までやってきた仕事を特別なことだと自負していたことに改めて気がつきました。それをやっている自分が好きだったし、長年続けてきたことがいつのまにか自分のアイデンティティになっていたみたいです。以前は、それしかできない自分に焦りを感じていたし、社長とはもう仕事をしたくないのに、勇気がないから会社をやめる決断ができない自分を不甲斐ないと思っていました。もっと軽やかに動ける人間になりたかった。でもそれを実現して新しい仕事についた今、まだ2ヶ月しか経験していませんが、私がやらなくてもいい、この場から私が今いなくなっても問題ないよな〜と感じます。(現時点で戦力的に役に立てていないのでまぁそれは当たり前なのですが)

前の職場に留まっていてもしんどかったと思うので未練たらしい気持ちは薄まりましたが、今後どうするか、何をすればいいのか、絶賛惑い中です。気持ちの切り替えがうまくできず、考えても仕方がないタイミングでずっともやもやうじうじ考えてしまってよくない状況です。動いてないから無駄なことを考えてしまうので、こういうときは行動して流れを生み出すのがいいと思うのですが、何をすればいいのかこれといったひらめきがなく、さらに間違えたくない気持ちが先立ってしまって行動するのも怖いめんどくさい億劫な感じです。

という感じで、7月からなかなか地味にしんどい日々を送っています。自分のだめなところや嫌だなと思っているところばかり見てしまう日々です。こういう時はとりあえず目の前にのことをひとつひとつ消化していくしかないと思って、お弁当を作ったり、ベランダを掃除したり、毎日一万歩歩いたり、使用済みのほったらかしにしていた油を捨てたり、本棚の整理をしたりして、ダークサイドに流れすぎないよう小さく抵抗しています。

今回は手紙形式にしたら書きやすいかなと思ってそうしてみました。暗い感じになっちゃってすまんね。

少し涼しい日も増えてきましたね(取ってつけたような文言!)お体に気をつけて。

ではまた。